こんにちは、サラリーマンPhotographer いくまもんです。
新しいカメラを買ったばかりの方から「カメラを買ったがなかなか写真がうまくならならい」と私の所によく相談が飛んできます。
1つ伺いましょう。
撮影時、”三脚”は使っていますか??
よく初心者の方が手持ちでが、昼でも夜でも関係なく撮ってる方多く見かけます。
私がフォトコンを本気で狙おうと思ったとき、一番最初に行ったことはなにか。
それがまさに
「三脚の再購入」
でした。
それはフォトコンの上位入賞者には明らかにスローシャッターを駆使した写真が多く見受けられれ、私が持っていた6000円の三脚では風などの悪環境に耐えうる仕様ではなかったのです。
今回は三脚が必要な理由と種類・選び方までしっかり解説していきたいと思います。
本記事の内容
- 三脚をなぜ使わなければいけないか理解できる
- 三脚の種類が理解できる
- おすすめの三脚メーカーがわかる
1. なぜ三脚は必要なの?
なぜ三脚を使う必要があるのでしょうか?
それは
素晴らしい写真を撮るためには
①ブレを極限まで減らす必要があるため
②ピントを極限まで合わせる必要があるため
だからです。
どうしてもフォトコン応募などで大きな紙に印刷しようとすると、微妙なブレが仕上がりに大きく影響してきます。またピントのズレも解像度を大きく損なう原因になります。
ブレやピントはデジタル現像で修正することができません。
現時点、現代の技術では下のような写真は三脚を使わずに撮影することができないのです。
2. 三脚の種類と選び方
三脚を検討するステップは、以下の通りです。
- 雲台の種類を決める
- 三脚の高さと段数を決める
- 予算に合わせて素材を決める
- メーカー/型番を決める
雲台の種類
三脚を検討するうえで、まず決めなければいけないのが「雲台」の種類です。
雲台とはカメラを載せる上の部分のことを指します。
初心者~中級者の方が覚えなければいけない雲台の種類は3パターンです。
- 3-way雲台
- 自由雲台
- ビデオ雲台
この他にも、「ギア雲台」「ジンバル」などもあるのですが、それらは上級者向けに書くので一旦ここでは説明を省きます。
3-way雲台
私的には初心者の方にまずオススメしたいのが、この「3-way雲台」になります。
垂直方向と水平方向を分けて調整ができるため、水平を出したり・構図を決めたりするのがとても簡単です。
まず最初の一本を選ぶなら、3-Wayを選びましょう。
デメリットは
・構造物が多いため、雲台そのものが大きくなりやすく、重量も重い
・仰角(上を向く方向)に制限があり真上に向けるにはカメラの取り付け方向を逆にする必要がある
などです。
雲台だけで買うなら下のあたりがおすすめです。(初心者の方はセットで買うのがいいので、ここでは値段チェックぐらいにとどめておいてください。)
SLIK:
SLIK 3WAY雲台 SH-807 N 高精度タイプ 最大搭載重量7kg 206409
Velbon:
Velbon 3Way雲台 PHD-61 中型 底面径53mm コマ止め方式 マグネシウム製 470706
自由雲台
構図理解が進み、三脚取り扱いになれたら、是非自由雲台を買ってみるのがいいです。
真ん中のダイアルを緩めることで、首を自由に動かすことができます。
今、日本国内外問わず、風景写真家のほとんどは自由雲台(ボールヘッド)がトレンドであることは間違いありません。他の雲台と比較して重量あたりに固定力が高く、小型であるため、その携帯性などから特に屋外での様々な被写体に使用されます。本当に圧倒的に軽く、丈夫なのです。
デメリットとしては、操作になれないと構図を微調整するのが大変難しく、一度崩してしまうと再現するまで時間がかかってしまいます。
操作性もそれぞれのメーカーにより全く異なるため、絶対に一度現物を触って確認することを強くオススメします。
雲台だけで買うなら下のあたりがおすすめです。(あえて自由雲台を買うなら、絶対アルカスイス互換にしましょう。この辺に関してはまた別途記事書きます。)
ジッツオ Gitzo GH1382TQD
GITZO 雲台 トラベラー センターボール 1型QD GH1382TQD
マーキンス(自分はこれを使っています)
マーキンス Q3iTR-RD ノブシュー トラベラーモデル 自由雲台
アルカスイスZ1
ARCA-SWISS 自由雲台 モノボール Z1+ クイック アルカスイス規格クイックプレート対応 耐荷重60kg 089585
ビデオ雲台
動画を撮影したり、ネイチャーシーンで超望遠を振り回すような撮影をするのであれば、ビデオ雲台は本当におすすめです。最初触ったときはそのヌルヌル動く操作性に感動を覚えたものです。
おすすめはManfrottoのビデオ雲台です。割と安く手に入る高性能雲台でとてもお気に入りです。
Manfrotto 2WAY雲台 プロフルードビデオ雲台 フラットベース アルミニウム製 MVH502AH
三脚の高さと段数を決める
自分が撮影で使いたい高さを決める必要があります。
この全高には2種類あり、
①三脚の脚を全開まで伸ばしたときの高さ(図のB)
②①の状態に更にエレベーターを最大まで伸ばしたときの高さ(図のA)
があります。
基本的にはこの①を基準に考えた方がいいです。
エレベーター部を伸ばすのは最終手段と思ってください。
どうしても構造的ブレが発生しやすく、エレベーター部を上げることで三脚重心からカメラ本体が離れていくことになるので更にブレが発生しやすくなります。
高さの目安はカメラを置いて自分の目線と同じ、もしくは少し低くなるくらいが目安です。
高さを決めたら足の段数を決めましょう。
段数は3,4段が多いですが、段数の多さ・少なさのメリットは以下の通りです。
GOOD:コンパクトになる
BAD :たわみやすい
■段数が少ない
GOOD:たわみにくい
BAD : 伸縮させても小さくならない
予算に合わせて素材を決める
三脚の材質も様々なものがありますが、やはりこの素材が三脚そのものの値段に直結してきます。
圧倒的に多いのが、
- アルミ
- カーボン
の2種類、アルミの方が安価で、カーボンは高価になりやすいです。
カーボン三脚には
- 冷たくなりにくいので寒冷地でも使いやすい
- 振動の収まりが早い
- アルミと比較して軽い
などメリットがありますが、やはりお財布との相談になってきます。
3. おすすめの三脚は?
以上より、非常に様々な種類があり、決めるのが困難なのが三脚です。
じゃ、どうやって決めるのさ?
1つの決め方がメーカーで決めてしまうという方法です。
SLIK(スリック)
日本を代表する三脚メーカーで、長い間国内シェアNo.1を誇っています。安価なモデルからプロ用まで幅広くラインアップし、やはり初心者向けの三脚のお手頃感は最高です。
Velbon(ベルボン)
スリックと並ぶ日本を代表する三脚メーカーです。
私もVelbonの大ファンで長いことVelbonの三脚を使っています。
Velbon カーボン三脚 Geo Carmagne E435M II 3段 レバーロック 脚径22mm 小型 3Way雲台 クイックシュー対応 カーボン脚 442604
Manfrotto(マンフロット)
イタリアのメーカーマンフロットはスチール用は元より、ビデオ用やスタジオ機材までラインアップするこの業界の大御所。
Manfrottoのトラベル三脚はインド写真家の間で大流行。
一時期、知り合いみんなが持ってる状態でした。
Manfrotto 三脚Elementトラベル三脚 ビッグ カーボン 最大耐荷重8kg 5段 コンパクト 一脚可変式 MKELEB5CF-BH
Gitzo(ジッツオ)
やはり三脚大御所といったらココです。
三脚の進化の歴史はジッツオの歴史と言っても過言では無いほど歴史あるメーカーで、現在はマンフロットと同じグループに所属しています。カーボン三脚、マグネシウム雲台、トラベラー三脚、現在では当たり前のように普及している三脚のテクノロジーはジッツオによって発明されました。
GITZO 三脚 トラベラー 2型 カーボン 4段 QDボール雲台キット GK2545T-82QD
4. 最後に
いかがだったでしょうか?
写真を撮るうえで、絶対に重要で、良い三脚無しで最高の風景写真は撮れません。
目的・用途に合わせて自分に合った最高のパートナーを選びましょう。
とはいえ迷いやすい三脚選び、もし個別に連絡していただければいくらでも相談に乗ります。
是非お気軽にお問合せください!!
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