こんにちは、サラリーマンPhotographer いくまもんです。
先日、新Nikonミラーレス一眼上級機Z7 IIが発表されました!!(12月6日発売!)
私もNikonユーザーとして実はミラーレスへの乗り換えを考えており、実際に”買い”なのかどうか真剣に考えたいなと思いました。
買い替えを検討しているNikonユーザー、他のメーカーのカメラをお使いの方でも
一体、前機種(Z7やD850)から一体何が変わったのか?
ということを知りたい方も多くいると思います。
これをじっくり見て確認しましょう。
今回はフルサイズミラーレス一眼、つまり基本的に中級者~上級者の方へ向けて書いていますが、初心者の方も是非”いずれ至るステージ”のことを基本的な知識として知っておいてほしいです。
本記事の内容
- 今更聞けない「ミラーレス」ってどういう意味?
- 新製品(Z7 II)、と旧製品(Z7,D850)と比較、一体何が変わったのか?
- 新製品のGoodポイント
私、いくまもんはカメラを本格的に始めてから2年でカメラメーカーのNikonが主催しているニッコールフォトコンテストでニッコール大賞、5年でNature’s Best Asiaという世界のプロが競うフォトコンテストで優秀賞を獲ることができました。このブログでは初級者~中級者~上級者までお役立ちの記事を書いていきたいと思います。
1. 今更聞けない”ミラーレス”ってどういう意味とは?
このBlogを見てくれてる方も初級者の方も多いので、一旦基本的なことから。
今更恥ずかしくて聞けないというあなた、
「ミラーレス」
ってどういう意味だか分かりますか?
ミラーレスとは言葉の通りカメラに内蔵されている「ミラー」という部分がないのです。
通常の一眼レフは、レンズから取り込んだ光をミラーに反射させてファインダーに映します。撮影者はファインダーを覗くことによってレンズが取り込んでいる世界そのものを直感的に捉えることができます。
なのでミラーレスカメラのファインダーは電子ビュー(カメラで撮影している映像)となります。電子ビューなので、もちろんファインダーや液晶モニターの画質に大きく見え方が左右されます。
ただし、ミラー機構が無い分カメラ本体そのものをとてもコンパクトに作ることができ、通常の一眼レフに比べて圧倒的に軽くなります。
(CANON HPより参照)
2. 新製品(Z7 II)、と旧製品(Z7,D850)と比較
さぁ、旧製品から何が変わったのか、まずは比べてみましょう。
今回この2機種と比べてみました。
まずはいくまもんの愛用機でもあるD850(ミラーレスではなく通常の一眼レフ)
次にZ7 IIの前機種のミラーレス一眼Z7
商品の違いが一目でわかる一覧表はこちらです!①
表にしてみるとわかりやすくないでしょか?
ポイントは6つですね
- 希望小売価格の上昇 +3万円
- Zマウントを付けることができる
- オートフォーカスのカバー率がなんと90%!!
- ミラーレス特有の軽さ、ただし前機種より少し重くなった
- Z7で大不評だったシングルスロットがダブルスロットになった
- 電池寿命改善はまだまだ・・・
さぁ、ポイントを1つ1つ見ていきましょう。
希望小売価格の上昇 +3万円
当然新商品の発表ということもあり、しっかり値段を上げてきています。
小売希望価格としては前機種Z7と比べて3万円あがっています。
もちろん商品が出たばかりだと値引き額が小さく、一般的にいう”TP=取引価格(トランザクションプライス)””はどうしても高くなります。
価格が上がったことは私は全くマイナスポイントだと思いません。
メーカーは会社の収益を出していくために、商品のマイナーチェンジを行い、このTPを引き上げていくことで、製品の収益性を高めていきます。
我々、消費者の視点としてはこの上がった価格が妥当なのかどうかをきちんと見極めていく必要があるのです。
Zマウントを付けることができる、これがD850 との一番の違い
Nikonでミラーレス一眼を購入するか、または通常の一眼を購入するか、一番のポイントは
Zマウントレンズに対応しているかどうかという点になります。
Nikonがミラーレス一眼を出すときに拘ったポイントがココにあります。
今まで長年続いてきたFマウントを刷新し、更に大口径になったZマウントにより、たくさんの光を取り込む構造にし、将来のレンズラインナップをよりハイスペックなものへ昇華させようとしました。
Nikonの一眼レフカメラを今から検討する人は将来のNikonのレンズラインナップから見れば、圧倒的にZマウントのカメラを購入した方がいいと考えています。
Zマウントレンズ自体もラインナップがそろってきました。
いくまもんBlogで一番読まれている下の記事でも書きましたが、すでに大三元レンズは高性能なものが揃っているのです。
【Nikonユーザー必見!!】大三元「NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S」10月発売【レンズ】
フォーカスポイントが多い
これがミラーレス機構から来るものなのかわかりませんが、AFポイントが493点。
カバー率はなんと90%越え。
実はD850の唯一の不満点はAFのカバー率。D850のAFポイント数は153点なので明らかに違うことがわかります。
使用感としても、もう少しAFのカバー率上げてくれてもいいのになって、良くファインダー撮影しているときに思います。これが493点もあるのはかなり嬉しいし、使いやすいと思います。
フォーカス点数多くてももちろんタッチパネルで高速ピント合わせできるので、フォーカスポイントの移動に時間かかることはありません。
ミラーレス特有の軽さ、ただし前機種より少し重くなった
少し前機種Z7より重くなっています。(理由は不明)
ただし、30g程度なので、ほとんどわからないくらいだし、D850からすればやはりミラーレス一眼であるZ7IIは30%程度の重量低減がなされています。
Zマウントの新レンズもだいたいFマウントレンズよりも軽量化されて設計されているので、レンズも併せるとより一層軽く感じると思います。
Z7で大不評だったシングルスロットがダブルスロットになった
Z7の価格.com評価は実は評価がそんなに高くありません。
D850が4.88とほぼ満点に近い評価を出しているのに対して、Z7は4.28とかなり他の機種に比べて低いです。
色々不評ポイントがあるなかの1つがシングルスロット(メモリーカードを1枚しか挿せない)、しかもSDカードに対応していないという始末。
やはりD850を使ってて思うのが、XQDだけではなく、SDも使いたいという点です。
もちろんデータ書き込み速度の速いXQDが撮影データの重いこの機種にはいいのですが、SDカードは安価で容量も大きく、長期間の旅行には必要と考えてます。バックアップにして使う、ということもあり、プロはサブカードとして使う方も多いかと思います。
なのでこれが今回のZ7 IIでダブルスロットになったというのはとても大きな進化になります。
電池寿命改善はまだまだ・・・
Z7で不評だったもう1つの点が電池寿命。
これはミラーレス最大の特徴である電子ファインダーなどが関係していると思います。
とはいえ電池寿命はZ7より改善しましたが、まだまだ連続可能は440枚程度。(実撮影はもう少し少ないと思います。)この点は圧倒的にD850 の方が有利(約1840枚)です。
最大の競合と言えるソニーのα7IIIですら600~700枚撮れるのでもう少し補えるといいですね。
一応色々別売りのバッテリーパックやリチャージャブルバッテリーなど購入することにより、モバイルバッテリーなどで電源供給ができるようになります。
とはいえ電池のためだけにバッテリーパック買うならあまりミラーレスとしてのメリットを損なってしまいますからね・・・。
3. 新製品のその他の良い所
あまりZ7から変更が無いようにも見えますが、いくつかマイナーアップデートがあるようです。
「デュアルEXPEED 6」を搭載
4575万画素が生み出す写真データはとにかく容量が重い!!
当然処理時間や書き込み時間など少し撮影中に間が空いてしまうことが多いのです。
新しい処理エンジンを入れることによりこの辺りが大きく改善されているというのが今回のZ7からの大きなアップデートポイントです。
処理速度だけでなく、書き込みバッファー容量も改善されており、連射したときの連続撮影コマ数は
Z7 23コマ ⇒ Z7 II 77コマ
と大きくと大きく改善されていることが分かります。
動画撮影時の瞳認識に対応
これは動画撮影する人ならほんとに便利なのをご存知だと思いますが、今回人物または動物(犬と猫)の顔・瞳を認識する機能(瞳AF/動物AF)が強化され、これまで動画撮影時は人物・動物とも顔認識のみが有効だったが、瞳認識も可能になりました。
動画撮影機能の強化
今回Z7 IIから10 bit HDMI出力時のHDR(HLG)動画出力に新たに対応。
まぁここまで4K UHDの撮影を駆使することもそこまでないと思いますが、本当に美しい動画が撮れるようになると思います。
4.まとめ
最後に、私なりの考えをまとめます。
今回Z7 IIはZ7からのマイナーチェンジ。
一番の強化点はダブルスロットになったこと。
D850、Z7、Z7 IIのどれも持っていない方はZ7 II 一択になると思います。
(Fマウントレンズをメインで使っている方でもZ7 IIへの乗り換えをオススメします)
D850を使っている方は、D850のままで充分だと思います。
3年前に発売されたとはいえ、まだまだ第一線で戦えるカメラだと思います。
ミラーレスの更なる進化まで待ちましょう。
改めて、比較表を載せておきます。
5.最後に
いかがだったでしょうか?
参考になった方もそうでない方も、一度実機を触ってみることをオススメします。
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